『能力が能力を生む』『やり始めはゆっくりですね。能力が身につく手続きには時間がかかる。でも、やがてついた能力が、さらに高い能力を育てるということは全く事実ですね。もうだめだと諦めてしまうと、折角育ち始めていた能力も外に現れずにしぼんでしまう。そこを忍耐強く繰り返す。そうすれば、立派に育ってくる。』
『発生した能力が能力を育て、速度を増し、身についた能力が働いてさらにスピードを加え、新しい高い能力へと発展するんですね。』
(鈴木鎮一著『愛に生きる』P17~18より)
脳科学者の茂木健一郎さんも、『脳を生かす勉強法』という著書で、学習によって脳がどんどん成長していく、ということを書かれています。
「出来た!」という喜びの体験をすると、脳ではドーパミン(快感を生み出す脳内物質)が分泌されます。そして、もっとドーパミンを分泌するために、脳内で新しい神経回路がうまれるそうです。そして、その体験を繰り返したくなる。そしてまた達成感を得られると、またドーパミンが分泌される、という繰り返しが起こるそうです。そのような繰り返しを、茂木健一さんは『ドーパミンによる強化学習のサイクルが回る』と表現されていて、そのことで、人間の脳は成長していくそうです。
茂木さんは次のようにも書かれています。『脳科学的に見れば人間は誰しも境遇や年齢、性格などに関わりなく、飛躍的な成長を遂げたり、劇的な変化を遂げる可能性を秘めた存在であるといえるのです。』
又、逆に、『勉強がうまくいかず成績が上がらない子供は、大抵この「教科学習のサイクル」が成立していません。』とも書かれています。
ヴァイオリンのお稽古も、始めはなかなか出来るようにならないかもしれません。でも、能力は育つのです!そして、努力を続けていると、どんどん能力は伸びていくのです!
「自分には出来ない。」と落ち込む時間があったら、努力あるのみですね!(^_-)-☆